文系彼女と理系彼氏

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「スノーピアサー」と文系彼女と理系彼氏

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「スノーピアサー」と理系彼氏

 2時間5分の映画であるが,最初の1時間はポンジュノ監督が何を伝えたいか全くわからなかった.おおよそこの手の映画は素直に見て表面上でとらえると「つまらない」という感情に収束する.だから私たちが考えなければならない.
まずあの列車が何を意味するのか.
 列車内は閉鎖系であり,人間社会以外にも植物・畜産・海洋生物の閉鎖的生態系も存在している.つまり,あの列車は社会の縮図というより地球全体の縮図を表現するものと考察することができる.
 次に,エンジンを司るパーツの一つになぜ5歳以下の子供という年齢制限を設けて使用されているのかという点である.これについては,十分な根拠はないが,いま地球全体(列車)を動かすエンジンは人間であり,5歳以下の子供でさえその一端を担っているということを伝えたかったのではないかと私は感じた.
 最後に,列車から外に出た二人が白熊に出会うラストシーン.これは外(地球外)でも生物が暮らすことができるというハッピーエンドを表現するものなのか,外(地球外)に出たとしても白熊という人類が素手で勝てるわけがない生物が存在するバッドエンドを表現するものなのか.これはわからない.
ただ一つわかることは,この映画を通じて考えて,私たちがこの地球でどのように行動するべきなのかをポンジュノ監督は伝えたかったのではないだろうか.

 

「スノーピアサー」と文系彼女

グロイ。グロイ。グロイ。前半1時間何が何だかわからなくてただグロイ。あ~見てられない…無理―――!って感じだった。途中休憩をはさみながらたまーにスキップしながらみました(笑) 
見終わった直後はスッキリしない結末だなーって思ったけどいろいろ考えてみるとふつふつと疑問が沸き上がってきました。
これからこの2人どうなるの?
7人反乱みたいに凍死するのかな?シロクマに育てられるのかな?
列車の中のバランスが壊れたからこーなっちゃたの?
富裕層の数のわりに貧困層の数少なくない?
何が正解なのかわかりませーーーーーん(笑)
列車の中は先頭車両の富裕層と最後尾の貧困層で分断され厳しい階級社会が形成され、それぞれの役割があって成り立ってる。
貧困層は食料が少ないとか不衛生な環境での生活を強いられて厳しい生活かもしれない。
かわいそう~とか反乱イケイケゴーゴーって感じだったけど
富裕層の教師とか教育を受けていた子供たちは、自分の感情や価値観を持つ以前にウィルフォードに洗脳されてしまう。それは愛する者のために戦ったり、信念をもっている貧困層の人々より不憫だな~と思ったり、、、
ハイレベルの道徳にもってこいの映画でした。

 

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 「グエムル 漢江の怪物」「母なる証明」などで知られる韓国の鬼才ポン・ジュノが、欧米のキャストを招き、初めて手がけた英語作品。再び氷河期へと突入した近未来の地球を舞台に、生き残った人類を乗せて走り続ける列車の中で起こる抗争を描く。2014年、地球温暖化を防止するため78カ国でCW-7と呼ばれる薬品が散布されるが、その結果、地球上は深い雪に覆われ、氷河期が再来してしまう。それから17年後、かろうじて生き延びた人々は「スノーピアサー」と呼ばれる列車の中で暮らし、地球上を移動し続けていた。列車の前方は一握りの上流階級が支配し、贅沢な生活を送る一方、後方車両には貧しい人々がひしめき、厳しい階層社会が形成されていた。そんな中、カーティスと名乗る男が自由を求めて反乱を起こし、前方車両を目指すが……。出演はクリス・エバンス、ソン・ガンホティルダ・スウィントン、オクタビア・スペンサー、ジェイミー・ベルエド・ハリス。原作はフランスのグラフィックノベル「Le Transperceneige」。
2013年製作/125分/PG12/韓国・アメリカ・フランス合作
原題:Snowpiercer
配給:ビターズ・エンド、KADOKAWA

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