文系彼女と理系彼氏

文系社会人の彼女と理系大学院生の彼氏の感じ方

「英国王のスピーチ」と文系彼女と理系彼氏

 

英国王のスピーチ」と理系彼氏

この映画は第二次世界大戦前後のイギリス帝国国王であるジョージ6世に焦点が当てられた映画である.ジョージ6世は今のエリザベス女王の父であり,第二次世界大戦時にロンドンが空襲見舞われても市民と共にロンドンに留まった勇敢な国王として知られる.
 時はラジオが主な通信手段であり,それは国王が直接国民に話しかけることができる唯一の手段であった.したがって世界中に植民地を保有し,求心力を必要とするイギリス国王のラジオスピーチは王室にとって何よりも重要なものであった.それも十分に承知しているからジョージ6世は自身の吃音を誰よりも問題視していたのであろう.この映画はそんな彼が吃音を一人の”専門家”と共に克服していくストーリーだ.
 この映画を通じて,自分を作るのは幼い時の一つ記憶かもしれないということを改めて感じた.人間を作るのは周りの人間であり社会であるのだ.この映画ではそれが内面で収まらず,吃音という周りに見える形で現れた.これから私が生きていく中で,私が影響を受ける側か与える側かは時と場合によるだろうが,悪い影響を与えない人間になりたいと思った.

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現イギリス女王エリザベス2世の父ジョージ6世の伝記をコリン・ファース主演で映画化した歴史ドラマ。きつ音障害を抱えた内気なジョージ6世(ファース)が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露して人心を得るまでを描く。共演にジェフリー・ラッシュヘレナ・ボナム・カーター。監督は「くたばれ!ユナイテッド」のトム・フーパー。第83回米アカデミー賞で作品、監督、主演男優、脚本賞を受賞した。
2010年製作/118分/G/イギリス・オーストラリア合作
原題:The King's Speech
配給:ギャガ

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