文系彼女と理系彼氏

文系社会人の彼女と理系大学院生の彼氏の感じ方

「ムーンライト」と文系彼女と理系彼氏

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「ムーンライト」と理系彼氏

第89回アカデミー賞作品賞作品.あのラ・ラ・ランドを抑えての作品賞である.さらには他映画祭での作品賞受賞数は18であり,ラ・ラ・ランドの16より多いというのが驚きだ.
 さて見てみた感想である.23歳の映画初心者の学生が見るには少し背伸びした作品であると感じた.音楽だとベースをずっと聞かされているような感じだ.
 この映画は人種差別の問題と,性に関する問題を同時に扱っている.肌の色や体の大きさ,性別などの理由から虐められてきた少年が,麻薬売人と出会い「変わっていく」という映画ではない.「変わらない」のだ.
少年時代,青年時代,成人時代と三部構成になっているこの映画には主人公の俳優が三人いる.その全員が同じ目をしている.そのまま大人になったような感じだ.この俳優は三人とも存じ上げないがよく探したと思う.これから察するにこの映画は“アイデンティティは「変わらない」”ことを示したかったのではないか.言い方を変えると「変わらなくてもよい」という社会的弱者に向けての救いの手をリアルな映像・構成によって私たちに伝えたかったのではないか.
ただこの映画はカップルで見るには退屈すぎるし.僕は途中寝た.

 

「ムーンライト」と文系彼女

私は好きじゃないタイプの作品でした。
主人公が自分の居場所を模索しながら大人へと成長していく姿を描いている作品なんだと思うんだけど、子供のころのシャロンと大人になったシャロンを比べて成長したのって体の大きさくらい?中身はなにが変わったの??って感じでした。
だからなにを伝えたいのかいまいちわかりませんでした。でもアカデミー賞とってるみたいだし、たぶんどっかが評価されてるんだと思うけど、、、
ひとつ思ったのは、
子供は親がこうなりなさいって言われたようにはならなくて、親のようになるんだな〜って。シャロンは周りには薬中の母親とか売人のフアン夫妻とかいて、目標になるひとがいなくて、身近な大人がそういうひとたちだったから、自分がゲイってことをどうしたらいいのかわからず、周りの大人みたいに踏み外しなっちゃったのかな〜って。(ゼロから鍛え直したっていってたから踏み外した大人ではないのかもしれないけど。)
ん〜でも結局薬中の母親は施設にいるし、売人のフアン夫婦はまた売人やってるのかどうなのかわからないし、いじめてた友達もどうなったのかわからないし、最後シャロンとケヴィンがどうなったのかわからないし、、、
結局なんだ?これ?

 

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マイアミを舞台に自分の居場所とアイデンティティを模索する少年の成長を、少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成で描き、第89回アカデミー賞で作品賞ほか、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞したヒューマンドラマ。マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「リトル(チビ)」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラから育児放棄されていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の男友達であるケヴィンだけ。やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが、自分が暮らすコミュニティではこの感情が決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいた。そんな中、ある事件が起こり……。母親ポーラ役に「007」シリーズのナオミ・ハリス、麻薬ディーラーのフアン役にテレビドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のマハーシャラ・アリ。プロデューサーとしてアカデミー賞受賞作「それでも夜は明ける」も手がけたブラッド・ピットが製作総指揮。本作が長編2作目となるバリー・ジェンキンスがメガホンをとった。
2016年製作/111分/R15+/アメリ
原題:Moonlight
配給:ファントム・フィルム

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